資本政策とは
株式会社において、会社の支配関係を管理することです。
創業して家族経営、事業承継もしない会社は特に意識することは無いと思いますが、
特にベンチャー企業や事業承継や成長のために会社の買収・合併をする企業などは、
見落とされがちですが重要な管理です。
会社の支配力は議決権=株式保有割合で決まります。
通常は創業時に経営者が出資をし、
100%保有かもしくは仲間内で起業して割合が決まっていることもあると思います。
しかし、企業の成長過程でどうしても資金の調達が必要で借入ができない(しない)時、
新たに株式を投資家に発行して、その対価として資金を受け取る方法があります。
いわゆる第三者割当増資といわれるものです。
この時、会社の価値を評価して、
投資後に投資家がどれくらいの保有割合になるかを投資契約前に交渉します。
通常、増資をするとこれまでの株主の持分は薄まります。
そして、新たな支配者(株主)が加わるわけです。
それによって会社の支配構造がどのように変化するのかをシミュレーションし、
自社の支配構造に対する方針を決めるのが資本政策です。
これによって利害関係者が増えるので、味方が増えると同時に、
経営に対して様々な意見がでやすくなり、有益な助言を得られることもあれば、
自社の経営方針の足枷となることもあります。
その点、資本政策は経営における意思決定で最も重要な事項になります。
資本政策シミュレーションシート
今回は、資本政策シミュレーションに使えるスプレッドシートを共有します。
手に入りやすいかもしれませんが、お手元にない方はコピーしてご利用ください。
参考までに、資本政策について詳しく解説している書籍をご紹介します。
資本政策立案マニュアル
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